昔々、あるところになーよー、おじいさんとおばあさんが暮らいてーとーだげのーに。
雪が降ってきりもなくさぶい朝げ、おじいさんがかーどいかおー洗いに行ったいば、そこのきっかぶにヒョーンドリがいちゃーとまって、ふれーてーとーだげのーに。
おじいさんは、かわいげに思ってヒョーンドリょーつかまいて、ハァーといきょーして、ぬくめてやっとーだげのーに。
そーしたいば元気にうんなって、おじいさんがいかいくちょーあいとー拍子に、くちん中いひっ飛びこんで、はらん中いひっぱいっとーだげのーに。
そーして、いんめーたったいば、おじいさんのへそいしっぽーつんだいとーどーで、そりょーそっとひっぱったいば、「ピピンピヨドリ ゴヨーノオタカラピッサーヨー」ちて鳴くだげのーに。
いく度ひっぱってみとーて同じによい声で鳴くどーで、村いかいって村の衆にほらー吹いてありっとーだげのーに。
そーこーしてーるいとに、それが殿様の耳いきかーさって、おじいさんは殿様のまーさ呼び出され、「はいく鳴いてみで」ちてやれとーどーで、いつものよーにしっぽーひっぱったいば、まーよりゃーよい声で「ピピンピヨドリ ゴヨーノオタカラピーサーヨー」ちて鳴いとーどーで、殿様あえらくほめてほうびょーがいにくれとーどーで、おじいさんは一生しゃーせにくらいとーだげのーに。これで、ひっちまい。 |
|